エースコンバット・ゼロ

前作『エースコンバットV』の物語のプロローグで語られたベルカ戦争を描いた本作は、ゲームシステム、ストーリー共に前作との結びつきが非常に強く、「エースコンバットV-ZERO」とでも言うべき内容になっている。
相変わらず美しいグラフィックと抜群の操作性、そして今回はプレイヤーのそれまでの戦績によってパイロット達や市民の反応が代わるというシステムのおかげでより一層自分がパイロットになった気にさせてくれる。前作のオープニングムービーで語られたあのシーンを戦場で体感できるの感慨深い。
その一方、ストーリーは前作ほどドラマチックではないし、ミッションもあまりバラエティーに富んだものではない。ムービーに出ている役者もどこか芝居がかっていて基本的なゲームシステムに手を加えられていないことからも低予算で作られたことがわかってしまうのが残念。
それでもちゃんとゲームとして自分が主人公となりその世界の一員として没頭できるあたり、先週購入したなんとか12とは比較にならない面白さだ。いや、比較するだけ失礼だ。