灼眼のシャナS

灼眼のシャナS (電撃文庫)

灼眼のシャナS (電撃文庫)

 
 
マージョリーの過去話、吉田さんの誕生日話、[とむらいの鐘]の話の3編を収録した外伝的短編集。
こういった外伝の存在は世界観をより深め、作品をたのしむために非常に有効なことはわかる。事実、今回の3編はどれも興味深く、今後の伏線も多分に含まれていることは容易に想像できるが、少し外伝が多すぎやしないか、と。
教授によって駅が破壊されてからずいぶんたつのにその後起きたことといえば学園祭と"彩飄"フィレスの登場のみと極端に物語の進行が遅くなっている。人気が出てアニメ化されたシリーズを早々に終わらせるのは勿体無いと言う感情はわからなくもないが、ダラダラ話を進めていてはその人気にもいつか翳りが見えてしまうぞ。週刊少年ジャンプはそれでいくつの人気漫画と人気作家を潰したことか。