ファンと著作権者とクリエイターとYouTube

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/03/news061.html

 YouTubeに掲載されていたスター・ウォーズ関連のファンムービーやパロディー動画が削除された問題で、米Lucasfilmの公式ブログが「不当に削除されたコンテンツをすべて戻すよう」要請したことを明らかにした。

アニメなりゲームなり漫画なり、この場合は映画なり、ディープにはまっていくと中には自分の中に眠っているクリエイティブな何かを刺激される人はいるわけで、この国ではそういった人たちが同人誌を作ったり、ネットにCGをアップしたり、小説を書いてみたり、最近ではよりお手軽にblogにこんな駄文を書いたりしてその湧き上がるクリエイティブな何かを表現したりしてきていて、その中から優秀なアマチュアが多数輩出されて次世代のクリエイターが育っていくのだと常々思っている。
話は変わってYouTube。話題になりかけの頃は何も考えずに「エヴァンゲリオン」全話アップとかしてる奴ばかりが目立っていたが、最近アップする側も観る側も意識が変わってきたのか、注目の動画に「MUSASHI -GUN道-」やら「涼宮ハルヒの憂鬱」やらの2次創作動画が多くなってきたような気がする。
そこでこのニュース。少し前に某エロゲのアニメ化にあたって著作権者とクリエイターの意見が真っ向から別れて問題が表面化なんて不幸な事件もあったけど、それとは逆にこれはとてもよい兆候だと個人的には思う。前述したようにここから映像系のクリエイターが生まれることが期待されるだけでなく、こういう2次創作に触発されてクリエイターの側が新たなインスピレーションが沸くことだってあるわけで。そういう正のスパイラルに入っていけるとそのコンテンツの将来は明るいかな、と。そういう可能性をYouTubeは見せてくれるような気がする。
そういう点ではPodcastingも同じことだといえるかもしれないな。
まあ、何が違法コンテンツで何がパロディかを見極める必要のある著作権者とYouTubeの苦労は計り知れないところがあるだろうが、そこはほれ、クリエイターの才能やファンの熱意で飯を食っているのだから当然の苦労だとも考えられるわけだ。