安くなったらPS3を買う……の?

11月11日の発売に向けてがんがんスペックが下がっている(苦笑)PS3だけど、最近こんな発言を目にすることがある。
「どうせ1年も経ったら安くなるんでしょ。安くなったら買うよ」
けどちょっと待ってくれ。ゲーム機にせよなんにせよ、ある程度の量産効果と生産効率の向上があって初めて値下げが期待できるのでは? PS3のような7万円でも絶対赤字だろなんて機械は尚更だ。
私には、

  1. 開発の難しさ、コスト面からタイトルが供給されない
  2. 値段の高さ、ローンチタイトルの少なさからPS3の立ち上がりがうまくいかない
  3. 市場が大きくならないのでゲームメーカーもPS3にタイトル供給をためらう
  4. ソフトが出ないので、ますますPS3売れない
  5. 市場規模縮小、値下げなんて夢のまた夢
  6. ただの箱に

という負のスパイラルしか見えてこないんだが……。歴史を紐解くとPC-FXピピンアットマークもバーチャルボーイFM-TOWNSマーティもジャガーもすべて値下げどうこう以前にフェードアウトしていってしまったではないか。今のPS3に似た状況なのは松下電器産業(ソニーと同じ電気屋)の3DO REAL(当時としては革命的なハードスペック・ゲーム機ではないという宣伝)かな。
ひと昔前のソニーなら今のマイクロソフトのように赤字覚悟で無理やり値下げして強引にデファクトスタンダードにって荒業も出来たかもしれないけど、今のゲーム事業で他の赤字を補填しているうえに電池のリコール騒ぎでてんやわんやのソニーにそれが出来るとはとても思えない。