さよなら、クタタン

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEI) とソニー株式会社は、久夛良木健代表取締役会長兼グループCEOが6月19日付の任期満了を持って取締役を退任すると発表した。久夛良木健氏は名誉会長に就任する。この人事により、平井一夫氏が代表取締役社長兼グループCEOに就任する。

http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070426/scei.htm

最後の方こそPSPの□ボタン問題とか、PS3の下位互換性発言とか、PS3の安すぎた発言とか、アレな言動ばかりが目立ってしまった久夛良木氏だけど、1994年のプレイステーション発売時にはソフト単価の値下げやCD-ROMによる即時供給、ライブラリ提供による産業としての土台拡大、体験版文化、そして任天堂独裁の打倒という誰にもなしえなかった素晴らしい仕事をしてきたのも確かなわけで、良くも悪くも一時代が終わったのだなぁとしみじみと感じた。
思えばPS2の頃から開発メーカーには苦労してもらう発言などでアレな発言が出てきてたから、PS2発売してすぐ退任してたら神として伝説に残ったのではないかと思う。ま、結果論だけどね。
しかしこれでソニーがゲーム事業撤退なんてことにはならないでもらいたい。任天堂という会社は常にのど元に刃物を突きつけられないといつまた独裁体制に入ってしまうのかわからない企業*1だし、競争原理はどの業界にも必要ですよ。ゲーム業界は幸い、ほかの業界と比べて競争原理がきちんと機能しているように思われるのは救いだ。
とりあえず、おつかれさま。

*1:MS? もっと信用ならん