資格のない人間

メタルギアソリッド4」の発売を2ヶ月後に控えて、様々なプロモーションが進んでいるようですね。「MGS」の顔とも言える小島氏へのインタビューもその一つ。イギリスの雑誌インタビューで小島氏は下のようなことを言ったそうです。

 PS3は夢のようなマシンでした。私たちはこのマシンでMGS4を行うつもりでした。そして、そのための多くのアイデアがありました。

 しかし、実際にゲーム開発を始めると、そこには多くの制約が存在していました。その制約がどんなものだったのか、それは今日あなたが目にしたものがその答えです。

 オリジナルのMGS4は、10ステップ先へと進むつもりでした。しかし、現実は1ステップ先へしか進むことができなかったのです。(そのステップは、私たちが進歩しなかったというわけではありません。)

http://digimaga.net/200804/director-kojima-said-mgs4-cannot-be-realized-in-ps3.html

何が言いたいんだ、こいつは?
発売を間近に控えた自分の作品を前に「失敗作だった」と言っているのか?
作ってみたらクソゲーだったけど自分は不満を持っているから責任がないという予防線?
あれだけの時間と人員、予算をつぎ込んでおきながら完成直前に(もしかするともうマスターROMはできあがっているかもしれない)こんなことを言われては現場のスタッフも、広報の人間も、営業の人間も、そして待ち望んでいるPS3ユーザーもたまったものではない。仮に100%のものができなくても、与えられた枠組みの中で精一杯やるのがプロの仕事ではないのか?とてもMSXの頃から20年もゲームを作ってきた人間の口から吐かれた言葉とは思えない。
世に送り出す作品は苦しみと共に生み出される自らの子供も同然ではないのか?もうすでに賽は投げられたのだから、内心どう思っていても対外的には『現状でできることを全てやった』と胸を張ることもできないのか。できないならば、この言葉を贈ろう。
やめちまえ。