涼宮ハルヒの驚愕

涼宮ハルヒの驚愕　初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)

　
4年ぶりの刊行で一連の佐々木に関する物語は終了。2つに別れた世界も元に戻り、多くの事柄に決着をつけた感じ。
まあそれはいいんだが、結局物語は全て「涼宮ハルヒが無意識のうちに何とかした」という、「長門有希が何とかした」とならんでこのシリーズのお約束解決手段でサプライズは全くない。おまけに事件が解決したあとのネタ晴らしにも以上にページ数を割いており、これがテンポを悪くしている。思えば「涼宮ハルヒの消失」の時もそう感じたなあ。この作者のスタイルなのかもしれないけど、個人的には事件解決したらめでたしめでたしですぐに物語が終わって欲しい。
物語はここで終わることもできるし、まだ続けることもできるような結末だったけど、延期に次ぐ延期やら、「エンドレスエイト」騒動やらで個人的にはずいぶん水をかけられてしまったなあという感じ。