SCEが勝つには
すっかり「かわいそうキャラ」になってしまったPS3を擁立するソニー傘下のソニー・コンピュータエンタテインメント。そのSCEが今の劣勢を挽回して勝利を収めるにはどうすればいいか考えてみた。
PS3を値下げしてみる
できるできないは別として、PS3をWiiと同じ2万5千円にしてみたらどうだろう?
あのスペックでこの値段だから、売れないわけがないだろう。ハードが売れればソフトもそろうに違いない。しかし何十万本も売れないと採算がとれないハイリスク・ローリターンなビジネスに乗ってくる会社がそう多いとも思えず、十万本程度の中ヒットを目指すメーカーからやはり離れていってしまい、先細りになってしまいそうだ。
消費者に優しい(本体が安い)だけでなくサードパーティーにも優しい(開発費が安い)ハードでなければ将来は暗そうだ。
新機軸を打ち出してみる
任天堂がWiiとDSで不死鳥のように華麗に復活したのがこの手法だ。今のところハードメーカーが負け組から勝ち組に返り咲いた例はこれしかなく、SCEにしてみれば妥当な戦略のようにも見える。
しかし今更Wiiと同じ手法で商売しても2番煎じのそしりは免れない。同じ事ができるなら多くの人はより安い方を選ぶだろう。
自社だけでがんばってみる
ゲームキューブ時代の任天堂や、マスターシステム時代のセガがこのパターンだ。しかしこれが可能なのはハードメーカーが強力なソフトメーカーでもある必要があるわけで、自社タイトルを育てようとしなかったSCEには茨の道のようにも見える。
主力をPSPに移す
DSの陰に隠れてしまいがちだが、PSPも捨てたものではない。ただ競争相手がバケモノなだけで、コアゲーマーに対する携帯ゲーム機という市場はしっかり確保している。PSPはPS3ほど開発費もかからないのでソフトもそろえやすい。
いけそうだ。
要するに
PS3はハードを作るにもソフトを作るにも金がかかりすぎてビジネスとして成り立たないのが問題なわけだ。
だからPS3の規模を縮小させてなんとかPSPだけで食いつなぐ。3年ほどしたらまた次世代機の声が聞こえてくるだろうから、そのあたりで次世代PSP「PSP2」と次世代PS「PS3.5」を投入すればいい。PS3.5はPS3に毛が生えた程度の機能でいい。場合によってはBDなんて言う重荷を外してもいいかもしれない。
そのかわりSCEはライブラリを充実させてできるだけ開発費がかからないよう、手厚いサポートをする。確かに1タイトルあたりのSCEの利益はPS2時代より少なくなるかもしれないけど、その分多くのタイトルが出るようになれば今より少しはましなはずだ。
この方法、実はプレイステーションで華々しくゲーム業界デビューを飾ったSCEのやり方だ。要するに、一攫千金を狙うより、こつこつまじめに商売した方が実は効率いいんだよってこと。
あと、今すぐできること
「PS3を店頭で見かけたら1200ドル進呈」とか「音が出ない不具合くらいでがたがた言うな」とかいう客の心証を悪くする発言をした奴の口はすぐにふさいだ方がいい。
あ……!
まあすべては妄想なのでこの通りにしてもうまくいく保証は何もない訳だけど、任天堂が家庭用ゲーム機を独占したときの恐怖は前科があるだけに決してぬぐえるものではないし、マイクロソフトが市場を支配したときに至っては言うまでもない。そういう点ではSCEにはがんばってもらいたいんだけど、ソニーもいい加減ユーザーサポート悪いからなぁ……。実は我々ゲームプレイヤーはハードメーカーに恵まれていないのかもしれない。
あ……!ここでもう一つのハードメーカー、セガの再登板ですよ!「ドリームキャスト2」とか出せば今ならいけるかも!
オチがついたところで、今日の妄想はこの辺で……
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