機動戦士ガンダムUC(4)

 
 
フロンタルのシナンジュに破れ、拿捕されたバナージとユニコーンガンダム。そこで敵であるネオ・ジオンの人々とのふれあい、そしてニュータイプ同士の共感、「人はわかりあえる」ということ。「ガンダム」普遍のテーマが丁寧に描かれている。富野作品以外でここまでニュータイプについて言及したのはあまりないだけに、慎重に、だが確実に著者のニュータイプ論が展開されていて非常に面白い。劇中で語られるマリーダの不幸な過去話は小説だから描ける内容かも。「ZZ」で明瞭に説明されていなかった事柄までしっかりフォローされているのには参ったね。
特装版についてくるビーム・ガトリングガン。本編ではあまり格好のいい使い方をされていないのが残念といえば残念。