機動戦士ガンダムUC(7)

 
 
ダカールからトリントン基地へと移動するラー・カイラム。トリントン基地に強襲をかけるジオン残党というシチュエーションから空中のガルダを舞台にした戦闘までが流れるように展開されてガンダムファン歓喜の1冊。
今まで連邦とジオンの間を行ったり来たりとふらふらしていた主人公・バナージだったが、今回リディとバナージ、オードリーとリディがそれぞれ決別したことによってようやく人間関係(つまり敵味方)が確定したように思える。著者の福井晴敏は、この「ユニコーン」でアムロが、シャアが、カミーユが、ジュドーが、そしてブライトがなしえなかったことを全て解決させようとしているのではないだろうか。この巻でのオードリーとマリーダの結末を見てみるとそんな風に思える。