Wiiは大丈夫なの?

 Wiiウェアでも新たな展開が発表されている。まず、過去の家庭用ゲーム機のタイトルを配信していた「バーチャルコンソール」に、新たにアーケードゲームが加わり、「バーチャルコンソールアーケード」として展開されることになった。こちらは北米では25日より展開される。

 発表されたタイトルは、「ギャプラス」、「マッピー」、「ドルアーガの塔」、「イシターの復活」、「エメラルディア」、「ソルバルウ」、「スターフォース」、「スペースハリアー」の8本。

 またスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー」シリーズの展開についても発表された。

任天堂、岩田社長のGDC基調講演でWii/DSの新情報を発表 -GAME Watch

長年の願いだった往年のアーケードゲームバーチャルコンソールに加わって嬉しい限り。カプコンコナミも参入して移植でないストIIやグラIIを配信して欲しい。久しぶりに「Wii Fit」以外のゲームを起動することになりそう。
けど、これでいいのか?
この記事を見る限り、任天堂製のWii用ソフトがまるでない。ただでさえ「任天堂以外は全く売れない」と揶揄されているWiiサードパーティの、しかも昔のソフトが目玉タイトルって考えられない。
Wiiはいわゆる「非ゲーマー」層が多く、「Wii Fit」や「はじめてのWii」が定番タイトルなのはご存じの通り。しかしここから次へ全くつながらないのもまた事実。
流行に乗って「Wii Fit」を買ってみたはいいものの、その後に続くゲームがなく、ホコリをかぶってしまっている家庭は多いだろう。この人達のために次のゲームが必要なのに、出るのはゲームキューブを焼き直したソフトかバーチャルコンソールばかり。このままではかつての「ぶら下がり健康器」や「ホームベーカリー」なんかと同じ運命をたどって行ってしまう。そのようにしてゲームに興味を失った人が再びゲームの世界に戻ってくることは、まずない。
任天堂はもはやゲームが作れない体質なのかもしれない。ならば積極的にサードパーティを支援して、サードパーティ製の「Wiiらしいゲーム」が売れるようにバックアップすべきではないだろうか?比較的ライトな層も楽しめるゲームを得意とするメーカーはそこそこある。自分の手でできないのならそのようなメーカーと協力してWiiで新しく獲得した顧客層をつなぎ止めておく努力をしなければ将来はない。
任天堂は今はこの世の春を謳歌しているかもしれないが、このままではすぐにまた冬に逆戻りしてしまう。しかも、あの頃と違って今度は自分で良質なゲームを量産できない。春の来ない冬だ。
同じ事はDSにも言える。DSiウェアのひどいこと。ケータイでタダで配信されているようなアクセサリをラインアップに加えるなんて、一昔前の任天堂には考えられなかった。変わるものだなぁ。