京都アニメーションとレベルファイブ

この3月に終了したアニメのうち、「空を見上げる少女の瞳に映る世界」と「CLANNAD AFTER STORY」。ファンの人には悪いけど、正直、つまらなかったです。どちらも京都アニメーション製作だということで期待しすぎたのかもしれません。
京都アニメーションと言えば下請け時代から丁寧な仕事ぶりで知られ、「フルメタル・パニック?ふもっふ」で一躍知られ、「涼宮ハルヒの憂鬱」でブレークしたアニメーション製作会社だということはご存じのかたも多いはず。その後も高い作画レベルでヒット作を連発していたのだけど、最近、どうも失速気味のような……
フルメタ」にしろ「ハルヒ」にしろ、しっかりとした原作があった上に原作者が製作に協力してクオリティの高いアニメが作られたのが成功の要因でしょう。その後の「Kanon」なども評価の高いゲームをそのままアニメ化して高い評価を受けました。思うに、京都アニメーションには絵を描く人はたくさんいるけど、話を書く人が皆無なのではないでしょうか。だから優れた原作のアニメは成功したし、「らき☆すた」のように内容よりもキャラで勝負というアニメも成功した。けど、オリジナルの「空を見上げる〜」やマルチエンディングの「CLANNAD」のように独自の構成力を期待されるアニメで失敗してしまった。これからは作る作品を考える必要がありそう。
そのほかにも、高い作画レベルは会社の規模が大きくなって同時に制作するアニメの数が増えるに従って少しずつ低下してきたり、アニメの本数自体が減ってきて他の会社のアニメもクオリティが保てるようになってきたことによる相対的なクオリティの低下などがあるかもしれません。
春から始まる「けいおん!」や、いつやるかわからないけど「涼宮ハルヒの憂鬱」第2期などが正念場なのではないでしょうか。正直、期待しているアニメ製作会社のひとつなので、今後もがんばって欲しいところではあるのですが、京都アニメーション制作だからと言って期待しすぎるのもよすことにします。その方がお互い幸せだろうから。
そういえば、ゲーム製作会社にも似た境遇の会社があります。レベルファイブです。「ダーククラウド」で知れ渡り、「ドラゴンクエストVIII」でブレークしたこの会社、「ローグギャラクシー」「白騎士物語」とやっぱり自前で物語を描けない製作会社です。「レイトン教授」のようにゲーム以外のところで勝負するゲームの評価は高いので、この会社も作るゲームを考えた方がいいのかも。
レベルファイブも夏発売の「ドラゴンクエストIX」が勝負でしょうね。私の周囲ではこの会社はもうすっかり信用をなくして、買うに値しないゲームメーカーとして定着してしまっています。ちなみに、私はドラクエIXだけは買う予定です。

ドラゴンクエストIX 星空の守り人

ドラゴンクエストIX 星空の守り人