アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団

 
3人称視点のアクションアドベンチャー。障害物に隠れて敵を撃ち、壁を上り、敵に気づかれないよう行動する、盛りだくさんのゲームだ。ただ、カバーアクションとしては「Gears of War」に、壁登りアクションとしては「Assassin's Creed」に、ステルスアクションとしては「Batman: Arkham Asylum」に比べるとどうしても見劣りしてしまう。
そう書いてしまうとイマイチのように思えてしまうが、上に上げたゲームはそのジャンルの最高峰であって、それには及ばないもののその要素も高いレベルでまとまっているのは間違いない。グラフィックは美しく、陳腐な表現だが映画的な演出は抜群で、まさに「プレイする映画」の理想に最も近いゲームである。グラフィックもPS3の能力を最大限に生かし切っていて、マルチでは出せない美しさ。
20点満点で21点を出したり、各種レビューサイトで軒並み満点を出したりするような歴史に名を残す傑作というわけではない。10点満点ではなく、7点の要素が4つくらいある、そんな感じのゲーム。欠点も残っているけど、総合力で今年を代表する1本であることには間違いない。欠点が残っているということはまだ成長の余地があるということだしね。