ゲキトウ

ゲキトウ (リュウコミックス)

個人的に島本和彦の3大傑作に数えている*1「逆境ナイン」の続編。プロ野球に進んだ不屈闘志……ではなくて、いきなりトライアウトから始まるインパクトある出だし。野球漫画は数あれど、トライアウトの1試合のみで完結してしまう漫画もこれだけではないだろうか。トライアウトにもかかわらず、不屈の相手になるのは一癖も二癖もありそうな奴らばかりでとにかく燃える展開。しかもトライアウトの試合中に新しい球を編み出してしまうなど、まさに「逆境ナイン」の正当な続編。「逆境」の文字が出てくるまでに実に225ページもかけるわけだけど、この文字が出てきたときは思わずニヤリとしてしまった。
物語はトライアウトが終わったところで終了してしまうのだが、このあと現役に復帰した不屈の姿を見たいような、見たくないような……

*1:残りは「炎の転校生」と「燃えよペン」