torneに次世代ゲーム機の予兆を想う

PS3の外付けデジタル録画ユニット・torneは売れる!というテキストを書こうと思っていたらいつの間にか予約が始まっていて、しかも予想通りの売れ行き。日本での若いゲーマーが集まるPS3というプラットフォームをターゲットにした格安レコーダーは、10代のゲーマーにとっての「初めての自分専用レコーダー」としてこれからも売れるでしょう。
そこで思ったのは、この流れは本物になるのかどうかということ。結論から書くと、間違いなく本物になる。次の世代の据え置き型ゲーム機には録画機能付きのモデルが登場するだろう。あくまで予想ですが。
すでに発売から4年以上が経過しているXbox360を擁するマイクロソフトはかねてからリビングの中心に切り込むことを公言しているし、Wii任天堂もお茶の間の中心にあり、毎日電源を入れてもらえるゲーム機を目指してWiiでも番組表の配信を行っている。そして今回のtorne。3社の中で唯一家電メーカーであるソニーは、この流れを利用しない手はないかと。
ゲーマーに広く行き渡っているプレイステーションフォーマットで安価な録画ユニットを提供する。しかしそれは価格的な制約*1から機能的な制約が多い。やがてそれに不満を持つプレイステーションユーザーは同じインターフェイスソニー製ブルーレイレコーダーに乗り換えるという図式を計算しているのではないか。「BRABIA LINK」を大々的に次世代プレイステーションに搭載してくるかもしれない。B-CASの小型化も録画ユニットの内蔵かを後押ししてくれる。
そうすると問題は、ゲーム機の電源を入れているのにゲームをしてもらえないということになるが、PSPでもすでにゲーム機というよりマルチメディアプレイヤーと化しているので、この流れは止まらないだろう。ちなみに我が家は手持ちのDVDをイメージ化してNASに置いておき、PS3で観ています。動画再生機としてのPS3、最強すぎる。

torne (トルネ) (CECH-ZD1J)

torne (トルネ) (CECH-ZD1J)

*1:ゲーム機を必要以上に高価にすると失敗するのはほかならぬSCEが身をもって体験している