フルメタル・パニック!(11)

3年ぶりの新刊。最後の戦いに向けて思い悩んだり、衝突したり、一歩を踏み出せなかったり、背中を押したり、押されたりして進んでいく展開。まさに嵐の前の静けさと行った感じ。
物語後半では戦端の一部が切って落とされ、テッサ率いるトゥアハー・デ・ダナンが水中戦を繰り広げるわけだが、これが実にテンポが良くて小気味よい。それでいてご都合主義的な部分など一切なく、純粋にテッサとクルーたちの実力のみで切り抜けている。戦闘シーンのある小説は結構読むのだけど、その中でもトップレベルの戦闘シーンだったのでは。この戦闘シーンをいつか映像で見られる日が来るといいなあと思いつつ、後半へ続く。